2024年01月27日
杜松は古代では「ムロノキ」と呼ばれた
杜松の別名は「ネズ」「ネズミサシ」「ムロ」。
古代では「ムロノキ」と呼ばれていたのだ。
先日、広島県の鞆の浦の「仙酔島」に興味深い記念碑に
であった。
これだ! 側にはネズが2本元気に立っていた。
730年、大伴旅人が鞆の浦に立ち寄って時に詠った歌
元歌は万葉仮名で書かれている
吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曽奈吉
わぎもこが みしともうらの むろのきは とこよにあれど みしひとぞなき
訳 私の妻が 鞆の浦で見たネズの木は いつまでもあるが
それを見た人(妻)は今はいない(旅人の太宰府在任中に妻を失った)
「天木香樹」は鞆の浦にあった神木。ネズ(杜松)は古代では
「天木香樹」(むろのき)と呼ばれていたことがわかる。
香りがよいのは今も同じ。旅人はこの神木である「むろのき」に
航海の安全を祈願したのだ。
そんな霊力あるムロノキ(ネズ)でへら釣り万力を作れば
入れ食い間違いなし!
Posted by IT工房兆 at 18:40│Comments(0)
│立ち枯れ杜松
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